喜久醉(きくよい) 青島酒造 静岡県藤枝市
~いつでも同じお酒を醸す~
当たり前のようで一番難しいことで、これにチャレンジしているのが青島酒造です。年により、米の質の違い、気候の違いがあり、微生物を相手にする世界では同じものを造るのは大変高度な技術が必要です。
杜氏の青島氏は、その年の最初のお米を触った時に、その年のお酒をどのように醸したらよいかわかると言います。米の洗い方、蒸し方、麹の付け方、等の沢山の選択肢の中から、いつもの年の同じお酒になるように醸しています。
酒米については、地元の松下氏の作った有機無農薬の「山田錦」で松下米を造るほか、農家さんへの絶大なる信用で、直接安定した良質の酒米を調達しています。そのため、昨今のコメ不足はなにも心配しないとのことです。
造りは、大吟醸から普通酒まで同じ造りをしています。限定給水による丁寧な蒸米造り、箱麹による麹造りは、高級酒はもちろんのこと、普通酒も同じように醸します。
また、青島酒造では無理せず与えられた環境を生かすことに専念し、将来のビジョンに向かって一歩ずつ歩んでいます。