神の手
青島酒造専務の青島さんは、精米された新米が届いた時にお米をさわって、その感触と米の色つやで今年の傾向を判断しています。そして、その年の日本酒の製造プランを作成し、お米の状態が年によって違いがあっても、いつもの同じ「喜久醉」になるように醸しています。
酒は人が造る
喜久醉(きくよい)青島酒造では、普通酒も大吟醸と同じ造り方で仕込ます。
同じ方法で仕込むと、同じ仕込みサイズのタンクを使用することができ、商品によって造り方が違うミスを防いでいます。
また、製造量はこれ以上増やさないと断言しています。自分が納得いかないお酒を世に出したくない、自分が見渡せる範囲はここまでと決めています。
もろみちゃんが待っているから
製造中は蔵を離れません。止む追えず出張の際には日帰りのとんぼ返りです。また、造り中の蔵見学も受け入れていません。製造中は造りに専念したいとの気持ちの表れです。
品切れを起こさない使命感
とかく小規模の蔵は、品切れが起きがちです。青島さんは綿密な製造計画と販売計画によって、ほぼ品切れを起しません。
和醸良酒
杜氏(青島氏)と蔵人の気持ちが一致しないと、良い酒は造ることができないとの考えから、青島酒造では人選に3年から5年かけています。お互いの気持ちが通じ理解しあってから、従業員として雇い入れています。そのため、青島酒造で酒造りに携わるのには時間が掛かりますが、全国的な人で不足の中、青島酒造では何人もの青年が、青島専務からの連絡を待っているとのことです。
さらに半歩前に
青島プロジェクトが着々と進んでいます。10年後の農業や日本酒の将来像を見据えた計画に基づき、確実に歩みを進めています。