HOME蔵元紹介 蔵元紹介:焼酎 ≫ 薩摩乃薫(さつまのかおり)・純黒(じゅんぐろ)・鷲尾(わしお) 田村合名  鹿児島県指宿市

薩摩乃薫(さつまのかおり)・純黒(じゅんぐろ)・鷲尾(わしお) 田村合名  鹿児島県指宿市

~地元を大切にする蔵~

 

薩摩半島の最南端、開聞岳を仰ぎ見る指宿市山川町にあります。ここはサツマイモ栽培の発祥地としても知られている町で、山川産のイモを使うことは蔵のこだわりの一つです。この蔵の一次仕込みはすべてが丁寧なカメ壷仕込みです。造りの基本部分を大切に丁寧に、というのはこの蔵にとって当たり前のことなのでしょうか。それをあえて宣伝文句にしないところに、地元地域に密着した製造業としての誇りを感じます。

 

● 一次仕込みはすべて甕仕込で

田村合名会社には品質第一・消費者重視の姿勢を強く感じます。2005年1月に蔵に伺った時にも、お話の中で特にレギュラー酒に対する強い自負心を感じました。直接お話させていただいて印象的に思ったことは、ものを造っている方の言葉だなということです。社長さんは座るなりさっそく前年のイモの出来具合やイモ仲買人とのやりとりの経緯をお話くださいました。蔵を案内していただいた北川さんは、製品の旨さの秘密になるような味わいの成分などのお話よりは、製造過程の手順を熱心に説明してくださいました。高品質の原材料を入手する困難や地道な製造工程を経て初めてようやく一本の焼酎が生まれるのだということを再認識した次第です。製造への真摯な取り組みに心を打たれて、私の背筋が思わずピンと伸びるような思いをしました。これからはもっと謙虚に焼酎を味わい、それを心を込めてお客様にお伝えしていこうと心に誓いました。