
土産土法
会津娘では、地元会津の米・水・人で造りあげる「土産土法」をテーマに取り組んできました。
今回、同じ会津で栽培された同じ品種のお米が、田圃によりそれぞれの個性・特徴・味わいがあることに着目し、今年度より田圃ごとに醸して瓶詰貯蔵した商品を発売することになりました。
会津の風土の薫りを、酒質に表現できるよう心がけた商品です。
田圃が異なるのみで、酵母・精米歩合等全て同じです。
松原8
会津娘の基幹圃場2nd
羽黒7の南側。保水力の高い粘質の土で四方がひらけ、日照も長い。
羽黒7同様、やや大粒で硬質、標準的な「五百万石」に育ちます。
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ほんのり黄色がかった色合い。仄かにリンゴや桃を思わせる爽やかな香り。密度感のある甘味・旨味を酸味が受け止めて、比較的濃醇ながらまとまりのよい味わいになっています。後半は、ドライ感が出て仄かな苦味・渋味と共に軽快に切れていきます。
片門
会津坂下町片門地区の「夢の香」のみで醸されたお酒です。
本来は、「片門73」としてリリース予定でしたが、昨年の台風19号で玄米が精米工場にて被災し、醸造ができなくなりました。被災を免れた「夢の香」を分けて頂けたことで、2019BYに限り単一田圃ではなく、栽培地区米として『片門』の名でリリース致します。
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穏やかな果実の香り。ふくよかな旨味と軽快な酸味が広がった後、仄かな苦味・渋味でじわっと旨味のコクを感じるドライな味わいに展開して切れていきます。口当たりは軽やかな印象ながら、全体的にはしっかりしたコクとドライ感で料理と一緒にじっくりと飲みたくなる味わいになっています。
羽黒46 -有機田-
はじまりの有機田[試験田]。
蔵の目の前にある田圃で、最も早くからの自社栽培田。
表土がとてもきめ細かく柔らか。
1986年より農薬化学肥料不使用、2007年に有機JAS認証取得。
大粒でやや硬質、緻密な味わいの「五百万石」に育ちます。
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黄色がかった色合い。ほんのり青いメロンを思わせる香り。しっとり落ち着いた旨味を適度な酸味が上手くまとめて、濃厚さを感じつつキメの細かい味わいになっています。後半は、ややドライな印象になってすっきり切れていきます。
羽黒前27 -有機田-
2番目の有機圃場。福島県「有機実証圃」。
保肥力があまり高くありませんが、柔らかく四方風抜けの良い田圃。
2007年に有機JAS認証取得。
中粒でやや硬質な「五百万石」に育ちます。
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ほんのり黄色がかった色合い。仄かにリンゴを思わせる穏やかな香り。落ち着いた甘味・旨味を程よい酸味が支えて、膨らみがあってまとまりのよい味わいになっています。後半は、程よい苦味・渋味をアクセントにドライな味わいになってしっかり切れていきます。
羽黒西64 -有機田-
潜在力大。
有機JAS圃場「河原有機田」。
保水力は高くありませんが水は贅沢、四方風抜けの良い田圃で、2017年に有機JAS取得。
大粒で強い味わいの「五百万石」に育ちます。
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ほんのり黄色がかった色合い。仄かに杏や柑橘を思わせる香り。ジューシーな甘味としっかりした旨味を酸味が上手く支えて、バランスのよい深みのある味わいになっています。後半は、仄かな苦味・渋味でややドライな切れ味になっています。
花坂境22(はなさかさかい)
「特等米産出圃場」
蔵の南側にあり、特等米を産出する田圃です。
土壌は東西に風抜けが良く、日照も十分、やや早熟ですが
しっかりとした、丈夫で艶・粒揃いの良い「五百万石」が収穫出来ます。
2018年の夏は猛暑でしたが、粒張りはやや大きめで平年並みの収量を確保しました。
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ほんのり黄色がかった色合い。穏やかな香り。しっかりした旨味とそれを支えるキリッとした酸味で濃醇ながら芯の通った味わいになっています。後半は、程よい苦味・渋味でややドライにしっかり切れていきます。日本酒本来のしっかりした味わいを表現しつつ、酸味が上手くまとめて凝縮感のある力強さを感じます。食中酒として、幅広い料理と相性がよさそうです。