雪中梅(せっちゅうばい) 丸山酒造場 新潟県上越市
~ゆっくり、あせらず~
頚城(くびき)平野には美しい自然が残っています。春には畦道にタンポポが咲き、蛍が舞う夏を過ごし、秋には黄金色の絨毯が広がり、一面銀世界となる美しい冬を迎えます。そんな自然豊かな山里に蔵は佇んでいます。
先々代の丸山三郎治氏が産み出した「雪中梅」。 その存在を輝かせ続ける最高峰の甘口の酒質は、ゆったりした環境での量を追わない酒造りが生み出しています。手入れが行き届いた里山の自然の恵みが生んだ超軟水と、必要以上に高度な精米を施さない箱麹による丁寧な麹造り。「甘口でコクがあり、まろやかでキレのある酒質」の雪中梅は、もう数十年にわたって日本酒の主役となっています。これがいかに驚異的なことか、日本酒ファンならばご存知のとおりです。年間商品は、本醸造と普通酒のたった2種類のみ。「ゆっくり、あせらず」という蔵元の心意気が感じられます。