鈴木三河屋の基準のお酒として
今年度、山口県宇部市、永山本家酒造場「貴特別純米火入」を鈴木三河屋の日本酒の味わいの座標軸の中心にいたしました。
お客様に日本酒をオススメする際に、基準のお酒があると分かりやすいとのスタッフの立案で、いくつかの候補の中から、今年度は「貴」特別純米に決めさせて頂きました。
甘さの軸、味わいの軸、酸の軸、熟成のバランス、どれをとっても中央に位置する素晴らしい純米酒です。
この地から世界へ
Think Globally, Act Locally
世界を見据え地に根ざし個を磨く永山本家酒造場の考え方です。
酒造りに欠かせない良質の水、秋芳洞を源流とする厚東川の地下から汲み上げたカルシウムをなどのミネラル分を含む「中硬水」です。この水を使い、地元のお米を中心に丁寧な造りをしています。
自社田は、蔵の周辺厚東川の両岸にあり、山田錦を生産しています。
料理に寄り添う日本酒を
鈴木三河屋と永山本家酒造場、永山貴博さんとのご縁は、今から12年まえ、永山さんが自分のブランドを掲げてから2年目のことでした。料理に寄り添う日本酒を純米酒で造りたい、その想いは今、見事に開花しています。
「ゴリ」さんと呼ばれている永山さん、ごっつい顔立ちとは裏腹に、非常に繊細で細やかな人柄で、それは酒質に表れています。
さらに進んだ自社管理
一昨年、蔵の中を大改造し、冷蔵設備の完備した蔵に生まれ変わりました。
仕込蔵では、いままで温度の高いときにはタンクの外側に冷水を回して温度管理をしていましたが、今では仕込蔵全体が冷蔵庫になり、温度管理がスムーズになりました。
また、今までは、外部の冷蔵庫業者に委託し、瓶詰したお酒を自社のトラックで保管場所に届けに行き、我々小売店から注文があると、今度は保管場所の冷蔵庫に引取に行き、ラベルを貼って出荷という大変な苦労をしていました。
現在は、蔵の奥に大型冷蔵庫が完備され、瓶詰から出荷まで自社で管理しています。